COLUMN
No.11
時々、便所のリフォームを依頼されるときがあるけれど、たかだか一帖程度のあの空間でいろんな人間がかかわって、いろんな仕事が行われる。それはそれでなかなか奥が深いもの。
便所をリフォームしたいというお宅は、便所が一つしかないお宅が多い。当然工事中は使えない。場合によっては仮設便所を持ち込むということも考えられるけれど、余分なお金をかけないようにするには、一日で終わらせるのだ。なるべく平日で、家族が会社なり、学校なりに出かける日に設定し、専業主婦の奥さんにも場合によってはお友達のところにでも外出して頂く。
朝、家族がお出かけの時間には、設備屋さん、電気屋さん、大工さんがスタンバイ。 皆さんがお出かけと同時にまずは設備屋さんが便器や配管の取り外し。 続いて電気屋さんが照明器具やスイッチ、コンセントの取り外し。そのあと、リフォームする部位によって、大工さんが壁や床、建具枠等を取り外す。その後、また設備屋さんと電気屋さんが入れ替わりで新しい位置に配管や配線をやりかえる。そのあとまたまた大工さんが新しく建具枠をつけたり、床や壁の下地を張る。朝にはいなかった内装屋さんがクロスを貼り込み、電気屋さんがスイッチやコンセント、照明器具をつけて、最後に設備屋さんが便器を据える。言葉で書くと簡単な流れなんだけど、実際には結構あわただしい。なにせ、狭い場所だけに一人しか仕事ができないから。
設備屋さんなんて、朝一番に器具の取り外ししてから、夜にやっと便器の据付と調整だから、実際の仕事している時間よりも、スタンバイしている時間のほうが長い。建築の工事の中でも、これだけ人口密度の高い仕事もなかなかない。
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