COLUMN

No.50
「図面」と「絵」 2007/09/10

 いつも購読している 「日経アーキテクチュア」 が毎年発表している 「設計事務所ランキング」。  受注した設計・監理料での比較なので、当然、上位には大手の設計事務所が名を連ねる。どこの設計事務所が○位で、どこが△位でなんていうことは全く興味がないけど、自分の勤めていた 「青島設計」 だけは、気になる。
順位は32位。先輩、後輩、みんながんばってるな、と思う。

 私がいた当時、どんな大きな物件でも所員が図面を描いてた。CADだけど。(若干1名だけ、いまだに手書きで図面を描いている私の親ぐらいの歳の大先輩がいるけど)  だから、一応5年もすればチーフとして一通りの設計ができるようになっていく。(ここで言う一通りの設計とは単に図面が描けるということではなく、お施主さんとの打合せ、設備設計者・構造設計者やメーカーとの打合せ、現場でのゼネコンとのやり取りなどを含めて)

 ランキング上位の、いわゆる大手の設計事務所へ転職した友人などの話を聞いたり、大手事務所の外注仕事を実際にしてみたりして感じるのは、図面をきちんと描ける人はほんとに少ない。大手になるほど、図面の書き手は外注であったり派遣であったりで、実際の社員は指示出しすることが仕事になっている。
 自分で図面を描かないから、描けなくなってる。自分で図面を描かないから、納まるのか納まらないのか、理解していない。だけど、会社としての総合力で何とかなっている。そういった仕事は、あんまり興味ない。

 創り方がわかっている人間しか、本当の 「図面」 は描けない。
創り方がわからない人間が書いた図面は、「絵」でしかない。私は、「絵」 で建築を創りたくない。

  だから、「本当の図面」 を描いて、「いいね」 と言われる建築を創れるように日々努力です。

prev|next


Copyright (c) 2012 ArchistLINK All rights reserved.
アーキストリンク
〒460-0011
名古屋市中区大須3-1-36 林太陽ビル10B