「D+C #2 春日井の家」(愛知県春日井市) 2005 (施工 : 株式会社 正栄工務店)
木造2階建て 延べ面積: 124.83 m2 (37.76坪)
茶系の外壁はサイディングに大柄の吹付です。門柱はコンクリートの打放し。アプローチはコンクリート平板と砕石の敷き並べで無機質な感じであまり主張しないようにしています。門灯は、別のところにつけてある明りセンサーによってスイッチのON・OFFが自動的にされます。
外部のポスト部分、デッキ、バルコニー床・手摺に使われているはデッキ材としてよく使われる「セランガンバツ」の無塗装です。2階のバルコニー右は洗濯干し場で、大屋根があるため雨の日でも濡れず、また、奥の中庭側にも風が通り抜けるようになっています。
正面左手の手前に飛び出ている部分は階段と廊下で、階段を上がってすぐに扉がありバルコニーに出られるようになっています。バルコニーにも大屋根がかかっています。
天井まである玄関ドアも「セランガンバツ」の本実板をヨコ張りしています。玄関前の床にはダークグリーンのスレートを張っています。アプローチ左手には、ヤマボウシの木を植えました。
南面の1階、2階とも大型の引違い窓を入れました。 サッシがW 2600 x H 2400 の開口のため、断熱性能やガラスの重さを考慮して、特殊なガラス『真空ガラス・スペーシア』を採用しました。吹抜の2階部分も同じタイプの引違い窓のため、メンテナンスなどのためにも、スノコ状のキャットウォークを設けています。壁仕上げは白の吹付塗装。床は床暖房にチェリーのフローリング
吹抜に面して2階廊下があります。リビングにいながら、2階の気配がわかるように計画しました。
洗面には壁一面の大型鏡を設置。並んで歯磨き、洗面が行えます。
手前右手が吹抜の上部です。廊下突き当たりが寝室です。廊下の左手はWCと2帖分のクローゼット。中央の部屋が将来の子供部屋です。いまはまだ子供が小さいのでオープンな遊び部屋になっていますが、将来は廊下との間仕切りと扉、部屋中央で2室に間仕切れるようにしています。中央の開口は子供室からリビングを見下ろす室内窓で、子供室とリビングの気配がお互いにわかるようにしています。廊下の天井はスノコ状にして、スノコの上部にハイサイドの窓、換気扇があります。
右手前がキッチン前のガラス。正面のドアがWC。奥右手に洗面所と浴室があり、突き当たりの右手が納戸兼仕事部屋になっています。左手は隣地の月極め駐車場に面しているため、目線の高さの窓は設けず、採光と通風を確保できる高窓にしています。
子供室は直天井で梁をあらわしにして、天井は野地板兼用でシナ合板としています。正面がリビング吹抜に面した室内窓で、左手に引込み戸があるので、必要に応じて開け閉めできます。
キッチンの正面は廊下に面して透明ガラスが入れてあります。廊下からLDKの様子もうかがえ、また、キッチンで作業する場合も壁に向かって作業する感覚ではなく、広く感じます。正面の3本引戸には、冷蔵庫と食器棚、ゴミ箱などが収納されています。
タイル張りの浴室。床のタイルには、ヒンヤリ感を軽減する、INAXの「サーモタイル」を採用しています。窓にはブラインド内蔵のサッシを採用し、明るい浴室としています。
作り付けの収納兼洗面カウンターです。